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【動画】「片鼻の呼吸法」で熟睡できる体に整える

睡眠の質には自律神経が深く関わっているのをご存じですか?自律神経が乱れると眠りが浅くなったり、夜中に目が覚めたりと熟睡しづらくなります。今回は、自律神経を呼吸法で整える快眠メソッドをヨガインストラクターのタダヒコさんに教えてもらいます。

※ご紹介する動きは無理のない範囲で行ってください

「深く眠るための呼吸法&ストレッチ」を動画でチェック

  • 0:00 イントロ
  • 0:52 本日のレッスンの流れ
  • 1:11 鼻詰まり解消法
  • 1:56 体をゆるめる「おやすみストレッチ」
  • 5:18 深い眠りのための「片鼻の呼吸法」

教えてくれる人:タダヒコさん

ヨガインストラクター。スタジオヨギーのトレーニングコースやクラスを担当。他プログラムの監修やオーディション審査、指導者の研修指導などを行う。瞑想、禅、ヨガ、タオ、タントラ、スーフィーなど学びを深める。著書に『たった10秒で心をほどく 逃げヨガ』(双葉社刊)。

呼吸が変われば、眠りは変わる?

今回ご紹介するのは鼻の穴を交互にふさいで呼吸する「片鼻の呼吸法」です。

眠りが浅く、ちょっとした物音で起きてしまったり、夜中に何度もトイレに起きてしまったりという方、まずは左右の鼻の穴を交互にふさいで鼻でゆっくり呼吸をしてみてください。

どうですか?左右で鼻の詰まり方に差があるのを感じた方もいるのではないでしょうか。

「実は左右での通りの違いは、そのまま自律神経のバランスの違いに通ずる」とタダヒコさんは言います。

自律神経は活動するときに働く「交感神経」と休息やリラックスするときに働く「副交感神経」の二つに分けられ、タダヒコさんによると、

■右の鼻の通りがいい…交感神経が優位になり活動的な状態
■左の鼻の通りがいい…副交感神経が優位になりリラックスした状態

にあるのだそう。

ヨガでは自律神経を整える呼吸法としても知られる片鼻の呼吸法を行い、2つの自律神経のバランスを整えることで心身をリラックスさせ、深く眠れる状態を作れます。

「片鼻の呼吸法は、どこでもできるリラックス方法です。寝る前だけではなくイライラしたときや疲れたときにもぜひ試してみてください」(タダヒコさん)

今回のレッスン動画で行うことは2つ

1、ストレッチで体をゆるめる
2、座ったまま、左右の鼻で交互に呼吸する

動画ではまず簡単なストレッチで体を眠りやすい状態にした後、「片鼻の呼吸法」をレクチャーしていきます。道具は何も必要ありません。テレビは消して照明は少し落とすなど、なるべくリラックスできる環境で行うのがおすすめです。

準備が整ったら、早速レッスンに入っていきましょう。

ここからは、動画でご紹介している「片鼻の呼吸法」のやり方を簡単に解説していきます。

「片鼻の呼吸法」のやり方を解説! 鼻詰まりのときの対策も


※イラストは右利きの場合の指の使い方


※イラストは右利きの場合の指の使い方


※イラストは右利きの場合の指の使い方

片鼻の呼吸法は、指で左右の鼻の穴を交互に押さえながら行います。

「親指」と「薬指・小指」を使い、右利きの場合は親指で右の鼻の穴を、薬指と小指で左の鼻の穴をふさぎます。この指使いが難しい場合は、どの指を使っても左右の鼻の穴を交互に塞ぐことができればOKです。

片鼻の呼吸は下記の流れで行っていきます。

【「片鼻の呼吸」の流れ】
1、楽な姿勢で座る
2、右鼻を押さえて、左鼻から息を吸う
3、左鼻を押さえて、右鼻から息を吐く
4、左鼻を押さえたまま、右鼻から息を吸う
5、右鼻を押さえて、左鼻から息を吐く
これを7セット行います。ゆっくりと息を吸いたいだけ吸い、吐きたいだけ吐きましょう。自分のペースで行ってOKです。
6、軽く目を閉じ、両鼻からゆっくり息を吸い、ゆっくりと鼻もしくは口で息を吐き、余韻に浸る
7.左右の鼻の通りのバランスが整ったら終了

【鼻詰まりのときの対策】

鼻が詰まりやすい人や花粉症の季節、風邪気味のときなど鼻の通りが悪いときは、詰まっている鼻の穴とは左右逆のわきの下に拳(ペットボトルでも可)をはさんで、ギューッと圧をかけてみましょう。
1分半ほどその状態をキープすると、わきの下を走っている交感神経が刺激され、鼻の粘膜の血管が収縮。段々と通りが良くなってきます。

呼吸とともに心も穏やかになる「片鼻の呼吸法」!就寝前以外もおすすめ

いかがでしたか?

両鼻の呼吸のバランスが整うだけではなく、心も穏やかに整っていく感覚がありませんか。
心が落ち着かないときやストレスを感じてイライラしたときにもおすすめの呼吸法です。

眠りが浅くて夜中に起きてしまうという方、ぜひ毎日の習慣にして良い眠りを取り戻しましょう。