粥粥好日が切り開くokayu文化

はじめまして!お粥研究家の鈴木かゆと申します。
自称日本で唯一のお粥研究家として、お粥に関する発信をしています。
ひょんなことから味の素さんとのご縁があり、この度お粥研究家視点からあれこれ語る機会をいただくこととなりました。


記念すべき第1回目は「粥粥好日が切り開くokayu文化」と題して、お粥研究家が粥粥好日をどう捉えているかお話しいたします。


大好きなお粥の世界にある日、衝撃が走りました。新星「粥粥好日」の登場です。
すごい、東洋のお粥の知恵を日常食へアップデート!……ん?待って、鹹豆漿粥?麻辣火鍋粥?「鹹豆漿」は台湾の豆乳料理だし、「麻辣火鍋」も鍋料理で……ちょ、ちょ、粥じゃないじゃん!すごい、こう来たか!




そうなのです。粥粥好日の商品「鹹豆漿粥」も「麻辣火鍋粥」も、本来は「粥」ではないお料理なのです。


誤解のないようにお伝えしておくと、アジアの国々でお粥文化が盛んなのは本当です。
日本ではお粥はまだまだ非日常。七草粥をはじめとするハレのお粥や、離乳食や療養食としてある時期にだけにいただく特別な食事というイメージが主流です。
一方アジアの国々のお粥は、日本でいうところの牛丼的なノリでサクッと食べる日常食。粥粥好日が提案する「お粥は日常食」という考え方は根拠のあるものです。



しかし、粥粥好日は既存のお粥の「再現」はしませんでした。再現する道を選べば見本があってある意味では簡単なのに、です。
アジアのお粥を標榜しながらも、もともとお粥ではない料理をお粥にしてしまうという発想。いいとこ取りしてさも既存の料理であるかのようなレベルにまでおいしいを昇華してしまう技術。なんと日本的なのでしょう!



冷やし中華は「夏でも食べやすい中華料理を作っちゃえ!」という発想から、日本で生まれた料理なのだそうです。乳製品に馴染みがなかった時代に、子供たちに栄養価の高い食事を食べてもらいたいと、欧米の煮込み料理に着想を得て「クリームシチュー」を生み出したのも日本。本来スープである「酸辣湯」に「麺」を入れたのも40年ほど前に日本で起きたことだそうです。


異国の料理からエッセンスを取り出して、新しいおいしいを作り出す。粥粥好日はokayuをまったく新しいワクワクする日常食へとアップデートしています。



▼プロフィール
お粥研究家 鈴木かゆ 1993年生まれ、お粥研究家。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動。JAPAN MENSA会員。